治療を中断していませんか?
2022/05/18 | のだ歯科からのお知らせ
こんにちは!
神戸市 東灘区 のだ歯科医院 歯科衛生士の大原です。
梅雨の季節が近づいてきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか?
先日患者様より、頂きました。
お心遣い、ありがとうございます!
スタッフ皆で美味しくいただきました(^^)
今回は治療を中断してしまった時に起こるリスクについてお話していこうと思います。
皆さま、治療を中断して痛くないからと言って放置しているところはありませんか?
放置することにより、起こるトラブルを今回はいくつかご紹介します。
①被せ物や詰め物が外れたまま放置する
汚れが溜まりやすくなり、むし歯が進行してしまったり、脱離した歯が隣の歯と寄ってきたり、噛み合わせになる歯が伸びてきたりと歯が動いてしまいます。
②歯の神経を取ったまま放置する
どうしても歯の神経の治療は、治療の回数がかかってしまうのですが、痛みがなくなったからといって治療を中断すると、歯の内部は菌に対する抵抗力が弱いがために細菌が増殖して痛みや腫れが生じることがあります。
また、歯の内部に雑菌が入っても神経が取り除かれている場合は痛みが出ることが少なく、知らないうちに虫歯が大きくなってしまったり歯が折れやすくなったりします。ずっと放置してしまいますと、最悪の場合抜歯しなければならない事もあります。
③応急処置のまま放置する
虫歯で穴があいたり、歯が欠けてしまったり、急に痛みが出てしまった際、応急的に薬で対応することや痛みを取る処置をすることがあります。
一時的に症状が改善すると、そのまま様子をみたくなりますが、あくまで、対処療法に過ぎず原因となっている汚れや細菌などは歯茎や歯の内部に残っているため、しばらくすると再び痛みや、腫れが出てしまう可能性があります。
応急処置を繰り返すだけでは状況が悪化する場合も多いため、根本的な治療を行いましょう!
④歯肉炎や歯周病の治療を放置する
歯肉炎とは、歯ぐきが炎症を起こし、腫れたり、出血したりする状態です。
歯ぐきの炎症を放置していると、歯ぐきだけの問題に留まらず、歯周病という、歯を支えている骨が溶けていく病気へ進行してしまいます。
また、歯周病の治療を中断し、放置しているとじわじわと歯周病は進行していき、歯が揺れて抜け落ちてしまう恐れがあります。
⑤被せ物の型取りをしたまま放置する
型取り後は、しっかりした物をセットするまでの間、仮蓋や仮歯をさせていただくことが多いのですが、あくまでこれは仮のものです。次回の処置時には外してしまう物になりますので、何かの拍子に外れてしまうことがあります。
また、歯は口の中で少しずつ移動しているため、長期間放置すると、型取りをした時の型とお口の中の状態に微妙なズレが生じ、被せものが入らず作り直しになってしまう可能性があります。
仮蓋や仮歯のままでは、お手入れがしづらく、長期間そのままにしておくと、歯肉炎や虫歯になってしまう可能性もあります。
⑥抜歯しないといけない歯を放置する
虫歯がかなり大きかったり、歯周病が重度まで進行している場合、歯を残すことが厳しく、残念ながら抜歯しないといけない場合があります。
こういった歯を残しておくと、虫歯菌や歯周病菌が悪さをし、歯茎が大きく腫れたり、激しい痛みが出る事があります。
さらに悪化すると、周りの歯や、周りの組織にも悪影響をもたらす可能性もあります。
もう残すことの出来ないような歯は、早めに抜歯しておく必要があります。
今回は中断してはいけない理由についてご説明させていただきました。
歯は美味しく食事をしたり、楽しく会話をするためにも必要不可欠ですし、お口の中だけのお話ではなく、様々な病気を予防しの健康を維持するためにも、とっても重要な組織です。
患者様によっては、色々とご事情があることを、我々も理解しております。
もし今、中断されている方も出来る範囲内でしっかりと対応させていただますので、「治療を中断しているし、行きにくいなあ…」などと、お気になさらず気軽に治療再開のご連絡やご相談をお待ちしております!!