舌苔
2022/02/09 | 歯周病
こんにちは!
神戸市東灘区 のだ歯科医院 歯科衛生士の森田です。
先日、患者さまよりお菓子を頂きました!ありがとうございます(^^)
今回は舌苔(ぜったい)についてお話します。
みなさん、舌は磨いていますか?歯のケアはしているけど、舌のケアは何もしていないという方は多いのではないでしょうか。
舌を鏡で見ると舌の表面が白かったり黄色くなっていませんか?舌には「舌苔」と呼ばれるコケの様なものが付いていることがあります。これは食べかすだけではなく、細菌が舌の表面に付着したものです。舌ブラシを使って舌苔を減らす必要があります。
舌苔をそのままにしておくとどうなる?
✳︎口臭
口臭の90%以上は口の中に原因があります。口臭の主成分は口の中の細菌が含硫アミノ酸を分解することにより発生するガスで、揮発性硫黄化合物と呼ばれています。口臭がある人とない人とでは、舌苔の細菌構成が異なります。歯周病になると舌苔も増える傾向があるそうです。
✳︎味覚障害
舌の表面には味蕾(みらい)と呼ばれる、味覚を感じる器官があります。蓄積した舌苔により味の刺激を感じる味蕾が機能しなくなり、味覚障害になる恐れがあります。
✳︎誤嚥性肺炎
食べ物や飲み物、口腔内の分泌物などが気管や肺に入ることを誤嚥(ごえん)と言い、誤嚥によって引き起こされる肺炎を誤嚥性肺炎と言います。舌苔が多いと、誤嚥性肺炎を引き起こす原因となる細菌を誤嚥をした時に、細菌が気管や肺に入ってしまうため、誤嚥性肺炎になるリスクが高くなってしまいます。なかでも睡眠中に少量の唾液が気管に入って起こる不顕性誤嚥は、本人も自覚がなく危険です。口の中の細菌を減らす為に舌苔を除去し清潔に保つことがとても重要です。
歯を磨いたあとにそのまま歯ブラシで舌を磨いてしまうと歯ブラシの毛先で舌を傷付けてしまいます。舌の掃除は1日1回、舌ブラシを使いケアするようにしましょう。
舌ブラシの使い方はブラシを舌の「奥から手前」に動かします。ブラシを手前から奥に動かしたり、前後に往復させたりすると舌苔中の細菌をのどの奥へ送り込んでしまう危険があるので気をつけましょう。
今回は舌苔についてお話しました。
歯や口の健康は口の中だけにとどまるものではありません。病気のリスクを減らすためにも、口腔ケアをしっかり行い、お口の中の細菌を減らして清潔に保っていきましょう!