免疫のお話3 「 腸内環境」
2021/08/12 | 予防歯科
こんにちは、神戸市東灘区 のだ歯科医院歯科衛生士の島田です。
暑い日が続きますがいかがお過ごしですか?
本日も免疫のおはなしの続きです。
★腸が元気なら体も心も元気になる
私たちの体に備わる「病気や老化に対化する力」は免疫力しだい‼︎
日々免疫細胞が病原菌や、がん化した細胞、傷ついた細胞など処理してくれるので体内は健康的で若々しい細胞が維持できるのです。
以前免疫のお話第3弾で腸内環境のお話をさせて頂きました。体内の免疫細胞の7割は腸に存在します。腸内環境の良し悪しは健康、寿命、美容にも関わります。
体の免疫力を上げる為には腸内に存在する菌の中で善玉菌、悪玉菌、日和見菌の数2:1:7のバランスが大切で、これらを上手に飼ってると免疫細胞が活性化し、健康的な体になります。これらの菌は食事や生活環境や年齢によって増えたり、減ったり変動します。そこで今回はそれぞれの菌の特徴や、善玉菌を増やす為には‼︎ 、悪玉菌を増やさないない様にする為には‼︎ などをを知って頂ければと思います。
< 善玉菌 >
♦︎善玉菌は年齢とともに減ってしまうので、食事などで数を増やす事が大切です。
善玉菌を増やすエサは、①乳酸菌(発酵食品)、②食物繊維、③オリゴ糖です。
①乳酸菌
①乳酸菌は生きたまま腸に届いて腸内環境を整える微生物 (ヨーグルト、納豆、キムチ、ぬか漬け、みそ、など)
②食物繊維
②食物繊維=水溶性(エサとなります)、不溶性(便通をよくする)の2種類ありバランスよく食べるのが大切
③オリゴ糖
③オリゴ糖はブドウ糖、果糖が結合した糖でカロリーが低く、血糖値を上げない
(大豆、ごぼう、玉ねぎ、バナナ、はちみつ、粉末食品など)
♦︎善玉菌は体に有益な物質を作ります(Iga抗体=免疫物質、ホルモン、酵素)
♦︎善玉菌が優位になると免疫細胞が活性化
<悪玉菌>
♦︎悪玉菌は溜めすぎないよう排出しましょう。増え過ぎると便秘、免疫力低下(健康)、肌荒れ(美容)、自分のニオイに影響を及ぼします。腐敗物質も増え腸がダメージを受け、善玉菌もうまく働けなくなります。
♦︎悪玉菌増殖の原因は肉ばかり食べる、野菜嫌い、運動不足などです。
♦︎悪玉菌は異常に増えなければ悪さはしません、むしろいてくれることで善玉菌への刺激、腸を活性化してくれます。悪玉菌の全てを追い出すと逆に弊害となります。
<日和見菌>
♦︎腸内細菌の7割が日和見菌です。悪玉菌、善玉菌の優勢な方に味方につきます。
腸を環境良くするには善玉菌を増やして味方につけましょう。
♦︎日和見菌は土の中に多くいます。日々生活の中で土に触れる機会が少なくなっています、除菌に過敏になり過ぎも体にとって良い事とはいえません。
健康的な腸を作るには、適度な運動、食事、生活リズム、リラックス(副交感神経が優位になると腸は活動する)が必要です。
※ 玄米、雑穀米はスーパーフード!
食物繊維豊富で栄養もあり、最近はスーパーでも手に入りやすくなっているので、白米に混ぜて食べるのもオススメです。(五穀米)
※ 太りやすい体も、痩せやすい体も腸内細菌しだい!
デブ菌(フィルミテクス)、ヤセ菌(バクテロイデス)どちらが多いかで体質も変わります‼︎
※ 口腔内も善玉菌、悪玉菌、日和見菌が存在!
口の中もこのバランスが崩れるとムシ歯や歯周病が発生、進行しやすくなります。
日常の食事をする時、少し知っていると健康的な体になっていただけると思います。
全てにおいて、バランスが大切です。過度の制限や摂取は体にとって良くないので注意してください。
心も、体も、口腔内も健康でいましょう♪