インプラント治療の治療期間
2020/09/25 | インプラント
神戸市東灘区 のだ歯科医院院長の野田です。
今回はインプラント治療の治療期間についてお話しさせていただきます。
インプラント治療において患者様が懸念されている問題の1つに治療期間がブリッジや義歯といった他の治療方法に比べて治療期間が長いということが挙げられます。
たしかにブリッジであれば両隣の歯を削って型取りして、次回に装着して終わり。義歯の場合も型取りしてから2~4回ほどで終わることが多いです。
治療期間という点では1~2ヶ月ほどで何も問題なければ終わります。
それに比べてインプラント治療は、以前は手術をしてインプラント体と骨がくっつくまで6ヶ月待ち、それから型取りをしてかぶせを作っていくという作業が必要だったので6ヶ月以上かかっていました。
ところが近年インプラント体の材質や表面性状の研究が進められ、現在では、場合によっては1ヶ月でインプラント体と骨がくっついてくれる(当院の採用しているインプラントシステムでは)ので、2ヶ月で歯が出来上がる!というものもあります。
もちろん骨質や骨量によっては3ヶ月くらいかかることもありますし、骨量が足りない場合は6ヶ月以上かかることもあります。
私としては、これから20年、30年、あるいはもっともっと活躍してもらわないといけないインプラントや他に残っている天然の歯を将来長く残すために、治療期間数ヶ月の違いでインプラント治療を諦めるのは、あまり良い考えではないと思っています。
もちろん金銭面や全身状態、局所状態、社会的環境によっては、インプラント治療自体が適さない方もいらっしゃるので全員に勧めたりはしませんが、長い将来のことを踏まえて治療相談したいと思っています。